12月6日の続き・・・
中型免許の限定解除をすべく、自動車教習所に通うことになった私。
「違和感」
私は明らかに浮いていました。いわゆる自動車教習所の「ハイシーズン」に、高校3年生達と一緒に「入校」してしまったのです。
今回、今さら自動車教習所に通ってみようと考えた理由のひとつに、「今時の教習所ってどうなっているんだろう?覗いてみたい」というのがありました。
「ケイタイ」や「ネット」から予約するって聞いたことがあるぞ。「ICカード」に教習内容が記録されていったりするのか。そんな期待を持って「入校」した私に、係の方が渡してよこしたのは「教習原簿」
四つ折してA4サイズの厚紙に顔写真・・・紙でした。
私の場合「学科」の受講はそもそも必要がありませんから、気をとりなおして「実技」の予約を・・・
掲示板に「ケイタイで予約」って貼りだしてあります。
しち面倒くさい説明を期待していたところ・・・
「中型限定解除は直接私に言ってください。予約を入れます。教習車が1台しかないんでよろしく!」
思いっきりアナログなのでした。
まあ、特殊な教習には違いないから「こんなもんか」と得心して、いよいよ実技・・・
5時間の実技は本来2つの段階に分かれており、いわゆる「見極め」をいただいて次へ進むのですが、これは建前。
とにかく5時間しかないですから、忙しい、忙しい。
まず聞かれたこと(高校生・大学生ではないのでちょっと口調が丁寧だったりする)。
「普段、マニュアル車の運転はされていますか?」
「トラック型の自動車を運転したことはありますか?」
「仕事の都合でたまに・・・」
と返答すると、いきなり運転席へ促され、コースの外周を2~3週してみろ、路肩に寄せてみろ、バックして方向転換してみろ・・・いきなり「課題」へのお誘いをいただきました。
「教習原簿」の内容と違う!などと子供じみたことは言いません。わかりました指導員殿。ここはひとつガンガンいきましょうか!5時間で仕上げてやろうじゃないですか!
教習車両(=試験車両)は概ね6トン車。全長は約7メートル。乱暴なことに、平成19年6月まで「大型1種免許」の教習・試験に使用されていたものです。
車体の幅・長さ、運転席が前軸の真上にあるという感覚、リアオーバーハングの処理・・・この辺が主に乗用車と大きく異なる点です。
私が最も難儀したのが「隘路への進入」という課題。一時停止から右折または左折で、「止まることなく」8メートル長、2,7メートル幅の中にスッポリ停止させる、というもの。
この場合に、自身の前軸、後軸の位置関係が肌感覚で理解できていないとなかなか思うように収まってくれないのです。
普通車の教習生が見たらビックリするような「実践形式」で教習は進んでまいりました。2時間目からは「試験コース」を走りこみ、目指せ「一発合格」です!
この他の課題は、「クランク」「S字」「路端停車と発進」「方向変換または縦列駐車」といったところですが、今回は割愛。
定休日を使っての教習所通いも3日目(3週目)。最後の「5時間目」が終わりました。さて指導員殿、「見極め」はいただけますか?
(続く)