文系が語る3008のハードの魅力。今回は「新型6段オートマ」の話。
日本では2005年に発売の「407」シリーズに搭載された6段オートマを第1世代とするならば、今回3008が採用したのは最新の「第2世代」。アイシン・エイ・ダブリュー製のFシリーズオートマチック・トランスミッションは、欧州車メーカーが挙って採用する高品質な出来映えです。
1,6リットルターボエンジンとの相性も頗る良く、快い節度感の変速を得ることができます。新開発のクラッチプレート、新設計のバルブボディ、がもたらすのはシフトレスポンスのスムースさ。第1世代と比較して、シフトチェンジ時に0,22秒(6速から3速の時)の改善が図られています。また同時に高い静粛性をも実現させています。
さらに、頭の良いこのオートマは、ドライバーの運転スタイルによって変速ポイントを変える「学習機能」を備えております。
ターボの過給に合わせるかのように早めのスケジュールでシフトアップが行われるため、市街地走行の場合1,500~2,000rpm程度でも充分な加速を得ることができます。
そして、ハウジングの小型化、軽量化と相まって、第1世代と比較した場合燃費が「8,4パーセント」向上しています。
このオートマは、実に小気味の良い変速っぷりを見せてくれます。
国内のオートマが好んで用いる、トルクコンバーターに頼った制御プログラムとは一味違った「骨太」感は3速以上で顕著です。フレックス式の「滑らかさ」とは趣を異にした「きちんとした」変速が感じられます。しっかりとしたロックアップぶりは加速操作の際に体感していただくことができます。
おっと、これをお伝えしなくては画竜点睛を欠くというもの。
たまにはMT感覚で運転したいあなたに・・・もちろん「ティプトロニックシステム」を備えております。お出かけ先で山道に入ったら、シフトセレクターをそっと左側へ滑らせてください。ご自身でギアを切替えて運転の楽しさを満喫していただくことができます。
ご試乗いただく際には、どうぞ新型オートマの「仕事っぷり」にご注目ください。
あれ?今回はあまり「脱線」せずに終わった・・・