所用で、茨城県つくば市(旧谷田部町)へ行ってまいりました。
私が住む埼玉県から茨城県への東西のアクセスは存外悪く、「外環」を利用できるエリア以外からは、ひたひたと一般道を走ることになります。
埼玉県幸手市から、千葉県野田市(旧関宿町)を一瞬掠めて茨城県境町へ、後は国道354号線をひたすら東に行くだけ。地味に距離を稼いでいたところに「有料道路」の誘惑が。
「水海道有料道路」普通車200円也。いいでしょう。使いましょう。時間をお金で買いましょう。
板東市(旧岩井市)から鬼怒川を越えて「つくばエクスプレス」の辺りで国道354号線に戻るこの有料道路は、県の道路公社が運営しているようです。
料金所に差掛かり、予め手に握りしめた200円を吏員の方に渡した時、「それ」は登場しました。領収証と一緒に手渡されたのは、
「ポイントカード」
なんでも、8回の現金利用につき1回の通行を無料にしてくれるとのこと。
確かに、「民間」にあってはポイントカード全盛の時代であります。一部では、書換え式の磁性のカードすら登場しています。この手のものが得意でない私でさえも幾枚か財布に入っております。
でも「県の道路公社」だろ。「広義に言えば役所の仕事」だろ。
思えば以前に妄想したことがあります。
私たちは、車庫証明手続きのために頻繁に警察署に出向いておりますが、ここはひとつ「ポイントカード」でも作ってくれないだろうか。10回申請すると1回分の手数料が無料!なんて企画してくれないだろうか。
「スタンプラリー」なんてどうだ。各警察署の窓口で公印を集めて、県警全部の警察署の分が集まると※「ぽっぽくん」のぬいぐるみがもらえたりするとモチベーションが上がるぞ、と。
※埼玉県警版「ピーポくん」
やるな、茨城。
この民間的手法が茨城県では既に具現化されていたのです。
(これがぽっぽくん 埼玉県警察ウェブサイトより)
翻って、私たちはどうだろう。世の中の変化に対応できているだろうか。旧態依然とした考え方で、お客様の期待を裏切ったりしてはいまいか。新しい試みを怠ってはいないだろうか。
休憩に立寄ったコンビニの駐車場で、「ポイントカード」を見ながら考えたとさ。