ナンバーの話、4度目になりました。
その4、地名表示のこと
ごく稀にお客様からこんな質問をいただきます。「品川ナンバーにできますか。」結論、できません。
ナンバープレートの地名表示は、個人のお客様の場合は原則として、お住まいを管轄する陸運支局または自動車検査登録事務所のものとなります。
したがって、その差が川一本であれ道路一本であれ、あくまで「管轄がどこか」によってナンバープレートの表示が決まります。運命なのです。とんでもないことを言って、プジョーの販売スタッフを困らせてはいけないのです。
さて、この「地名表示」ですが、支局(事務所)がある市区町村名がそのままなのかというとそうでもないのです。先程の「品川」は品川区に、また「練馬」は練馬区に確かに役所があります。ところが、「多摩」は国立市に、「とちぎ」は佐野市に、人気の「湘南」は平塚市に役所が所在します。最近の傾向として、その地域一帯を表す広域の地名が使われることが多いようです。
たかが自動車のナンバーとは言え、地域振興や観光振興、また地域の一体感を醸成する役割を担っているのです。この動きに後押しされる形で、「ご当地ナンバー」の制度ができたことは皆さんご存知の通りです。
それでは、すぐに使える小ネタをご紹介して終わりとさせていただきます。
・東京都の島嶼部は「品川」ナンバーである(新島も大島も八丈島も・・みんな品川ナンバーです)
・全国で一番長い表示は「尾張小牧」ナンバーである(名古屋市の北方、小牧市や犬山 市等を管轄しています。通称おこまなんばー)。
・対して一番短い表示は「柏」、「堺」である(ご当地ナンバーですね)。
・平仮名だけの表示は次の四つ、「いわき」「とちぎ」「つくば」「なにわ」(それぞれ、福島、栃木・・当たり前か、茨城、大阪の一部地区です)。
・「滋賀」ナンバーの「滋」の字体は、雷みたいで何だかかわいい(私見)。
胸を張って言いたい。私の自動車は「春日部」ナンバーです。