その11、日本のナンバーで海外を走る(れるのか) 続き
さて表題の件、特別な条件の下「走れます」で前回は終わりにさせていただきました。で、今回はその続きです。
大変残念なことに、日本で発給を受けたナンバーをつけたままで海外に行くことはできません。前回お話したとおり「漢字・平仮名」が使われているため、ラテン文字表示の国際ナンバーに取りかえなくてはなりません。渡航前にこのナンバーを準備しておかなくてはいけません。
では、実際どうなるのか?
例えばこんなナンバー
品川 300 さ 42-49 は、
TKS 300 SA 4249 に
春日部 500 さ 42-49 は、
STB 500 SA 4249 に
それぞれ書き改められます。
さすがに「品川」→「SHINAGAWA」ではスペースの都合上無理があります。そこで、国交省規則でラテン文字表示が定められています。
「TKS」がなぜ「品川」なのか・・
TOKYO-SHINAGAWAから、TとKをとって東京を、Sで品川を示しています。
なかなかシンプルです。分かりやすいです。
「STB」がなぜ「春日部」なのか・・
少しひねりが入ります。SとTが埼玉を表していることは容易に想像がつきます。ではなぜに「STK」でないのか。それは、「熊谷」が先に使っちゃった・・からです。しかたなく「春日部」の「部」を「B」として「STB」という表示にしているのです。時として例外はマニアの心をくすぐります。
練習問題です。
「佐賀」は・・
「札幌」は・・
「長野」は・・
「鳥取」は・・
佐賀は「SAS」・・まもなく活動休止だそうですね。
札幌は「SPS」・・北海道の表示は入りません。
長野は「NNN」・・TVニュースのようです。
鳥取は「TTT」・・かわいい。
海外ラリーなどに日本から出場する競技車両を注意して見て下さい。遠く離れた国を日本のナンバーがついた自動車が走っているかもしれません。
この項、さらに続く。